嵐野英彦(あらしのひでを)公式ホームページ

更新日 2014/1/4
こちらは2013年の古いお知らせです

近況報告

 年末になって思いがけないニュースが伝わりびっくりしました。2012年7月作曲、12月に初演の作品が初演地で再演されたとのこと。作曲の委嘱は福岡県京都郡みやこ町です。作品は金管アンサンブル(打楽器を含む)、コーラス、そして地元の神楽講とのコラボでした。地元に伝わる「天の岩戸」伝説を素材とした音楽劇で、単なる町おこしのレベルを超えたスケールある音楽会の一翼を担いました。今回はその第8回で地元の中学校・高等学校の生徒たち、いくつかの合唱団と、上伊良原神楽によって初演時より参加人数が多いということでした。台本執筆の関根和江さんによりいくつかの台詞が加えられ劇的要素の広がりが期待できることでしょう。初演だけでパッと消えてしまうのではなく、何度も演奏を重ね地元に定着したとき、ようやく作品の評価が決まることでしょう。その時を待ちたいと思います。今回も教え子であり、旧友の稲川榮一さんの手をわずらわしたようです。感謝。
 さて、来年は何から手をつけようかと一人で楽しんでいます。相変わらずのおつき合いをお願いします。

12月28日

第24回作品コンサートの映像をアップしました

 2012年11月3日に行った第24回目の作品コンサートの映像をアップしました。第24回作品コンサートのページをご覧ください。

12月17日

第25回作品コンサートをアップしました

 10月26日、25回目の作品コンサートをやりました。年一回のささやかなコンサートですが細く長く創作活動を続ける背景となっているもので、グループの皆さんの向学心に負うところ大です。今年家族の仲間入りをしてくれた木崎貴幸さんの撮影、編集、HPへのアップ等、努力を惜しまないで仕事をしてくれていることに感謝です。
 作品についての解説は長くなりますのでカットし、ポイントだけを記しておきます。第25回作品コンサートのページをご覧ください。

 続けて第24回コンサートの様子等もアップしますのでご覧いただければ幸いです。

11月13日

作品コンサートの報告(2013年10月)

 10月26日、第25回作品コンサートはいつものように平穏に終えました。作曲と演奏の勉強空間として最適のスティマーザール(滋賀県守山市)に出逢って以来、ずっと続けられたことにめいっぱいの感謝です。
 フワフワとした掴みどころのないグループですが、参加の皆さんの向学心に支えられています。今回も旧作、新作をとり混ぜ19作品を演奏しました。客観的に実音に接すると私のモットーである「なにごとも腹八分め」と「3歩前進、2歩後退」が確認でき、これからもこのペースが守れたら、と思う次第です。スティマーザールは何とも居心地の良い空間で(空間キャパに対してピアノが立派すぎですが)心よく使わせて下さるピアノ技術者でオーナーの上野泰永さんのご好意に甘えています。新作の評価には未だ時間が必要ですが、旧作は他人の作品に接する気分です。
 1964年の「ファゴットとピアノのためのソナチネ」はその頃の状況が思い出されます。東京芸大受験生のソルフェージュ、楽典を指導している中で、入学すれば作品を演奏するという約束です。初演、再演その後、何人かの手を経ましたが今回はウン十年ぶりのことでした。若気のいたり満杯ですが、誠意ある演奏に心打たれました。フラットなホールに4分の3位の聴者、理想的な手作りコンサートで作品コンサートとしては理想的な環境を構築できて満足しています。聴者は私の友人、演奏者の友人と限られますが、意欲的にもっと拡げようという気持ちも無い訳ではないけれどその努力は怠っているみたいです。
 私の中学校や高校の同窓生、浅井満来雄さん、今井章さん、西岡隆之さん、西川毅さん、かつて指導したことのある尚美学園卒の佐野良治さん、滋賀大学卒業の吉田なおさん、大阪芸大卒の鈴木則子さん、森好美さんからのお声かけも嬉しいものでした。感謝です。
 染色技術者であった父の「勉強、勉強死ぬまで勉強!」のつぶやきを耳朶に秘めつつ精進できればと思っています。スティマーザールでは、11月からのアナリーゼと作曲の勉強会がスタートです。聴講の皆さんと共に勉強したいと思っています。
 三重の坂井要さん、茨城の戸澤あゆみさん、メールありがとうございました。

 第25回コンサートの詳細は次の更新で。

10月31日

近況報告(2013年10月)

 9月30日(月)東京文化会館小ホールで詩と音楽の会主催のコンサートがありました。今年はその第46回目の発表演奏会です。この会へは結構まじめで1982年の第15回から2~3回さぼりましたがずっと出品しています。
 今回の作品は浅田真知詩による「春の宅急便」。宅急便が届き、入ってるものを想像しながら開けるときのワクワク感が素直に表現された詩で、この詩に作曲することになったキーワードは京野菜の固有名詞でした。
 その昔の京都では近所の八百屋さんで季節を知らせるものとして無雑作に置かれていたのに、今やブランド野菜とか。詩は京都からの宅急便で入っていた京野菜で、浅田さんのイメージが拡がって行ったみたいです。
 詩に登場するのは「万願寺とうがらし」と「加茂なす」。力むことなく平易な曲想を中心として仕上げました。京野菜が話しかけてくるシチュエーションが設定されていたので短いフレーズだけれどパルランド仕立てとしました。演奏者はこの会ではフレッシュメンバーですが、こちらの音に沿った仕上げで評価します。パルランドは京ことばイントネーションでしたが、リハーサルでの練習の結果、満点ではないけれど合格点をあげましょう。(ちなみに2人とも関東育ちなので無いものねだり気味でしたから)
 またの機会に演奏されることを期待してます。

 10月は作品コンサート。毎月のリハーサル毎に作品が演奏者のものになって行きますが、子を旅に出す親の気分に浸っています。
 演奏予定のプログラムは以下の通りです。関心のある方はご一報ください。

        ◆◆◆ P R O G R A M ◆◆◆
  1. Piano 小出江梨子
  2. 6つのロマン的小品より
  3. Sop. 嶺尾圭子 Piano 稲田万里子
  4. 植川陽子詩「秋の日に」 前田詩津子詩「嫁菜」
  5. Piano 嵐野彩香
  6. ピアノ・ソナタ(I~IV)
  7. M-Sop. 佐野晴美 Piano 稲田万里子
  8. 田口栄一詩「春のソナチネ」 白川淑詩「まんよう満月」
  9. Piano 寺沢みどり
  10. 5つの詩的断章
  11. Sop. 山北留美 Piano 富山きよ
  12. 内田誠一詩「あきのよろこび」 他3曲
  13. Piano 稲田万里子
  14. 俳風素描(I~IV)
  15. Piano 辻若菜
  16. 湖三章
  17. Piano 山本善美・富山きよ
  18. 4手連弾によるソナチネ(I~III)
  19. Fag. 三木里絵 Piano 辻若菜
  20. ファゴットとピアノによるソナチネ(I ~III)
  21. Sop. 嶺尾圭子 M-Sop. 佐野晴美 Piano 稲田万里子
  22. 落語ブッファ『たらちね I・Ⅱ』より

 コンサートの成果ご報告は次回に。

10月3日

近況報告(2013年8月)

 モーレツ暑さの8月も月末。前半はトジコモリもどきで、いくつかのスケッチを修正、構成しピアノ曲が仕上がりました。タイトルは「俳風素描-III」です。初演の機会を窺っています。月の後半はスケジュール通りで。

 8月15日、滋賀守山で25回目の作品コンサートに向けてのリハーサル。グループの皆さんは努力家。月1回のリハーサルだけれど回を重ねる度にそれぞれの個性が現れはじめ自分の音ながら新鮮です。旧作のファゴット曲には思わずニヤリ。

 8月21日、PTNAピアノコンペティション全国決勝大会、A1級の審査で82名の演奏を聴きました。チッチャイのが達者に音を出しているけれど、子どもなりの「うた心」が聴こえてこないのが不満。レスナーの「うた心欠如」か?

 8月25日~27日、大阪芸術大学通信教育部のスクーリングで卒業作品の指導。アンサンブルものが課題で、ワーッとスコアをつきつけられて、こちらも初見視奏の訓練をさせてもらいました。というわけで8月は1年中でもっともよく働く月です。

8月29日

近況報告(2013年7月)

 7月17日、祇園まつりは素通りにして、京都の端っこ山科でレッスン。その後滋賀の守山へ。滋賀大学を退いた後の、これぞV・S・O・P(ベリー・スペシャル・ワン・パターン)と自嘲しつつ続けています。これって結構、生活のリズム基準となっています。翌日の守山は10月、作品コンサートに向けてのリハーサル。

 演奏者は皆さん好奇心が強いのか、意欲的に勉強してくれます。未知の楽譜なのに中々の読解力があり、毎回のリハーサルが楽しみです。コンサートの裏番組で音楽の基礎を養うレクチュアをやってますが、古典の理解力が新しい作品の解釈に繋がっていることを実感します。「教え」「教えられ」を日々新しく体験できることに感謝です。リハーサルを重ねる毎に表現のイメージが捉えられるようで頼もしく思っています。バランス的に言えば「教えられる」ことの方が大きいようです。皆さんの意欲を殺がないように精進しなければ……と思う今日この頃です。

7月21日

近況報告(2013年6月)

9月30日(月)東京文化会館小ホールでのコンサート、「詩と音楽の会」第46回で演奏する作品を事務局に提出しました。
浅野眞知さんの詩「春の宅急便」です。日常の中の、ちょっとしたサプライズが伝わってきます。何気ないシンプルな言葉の中での「万願寺とうがらし」に惹かれ、サラッと仕上がりました。「鹿ケ谷かぼちゃ」「九條ねぎ」と並んで京野菜の代表です。
独特の風味を持ってたと……子どもの頃の味覚で怪しいけれど……今はもう口にすることのない思いにふけりました。
「うた」づくりのきっかけはさまざまなパターンがあるけれど、固有名詞から風味に繋がる感覚は初めてかな…。
演奏は事務局まかせなので、どのように歌われるのか楽しみにしています。

10月26日(土)守山スティマザールでの第25回作品コンサートのためのレッスンが始まりました。年々、出演者の楽譜読解力に向上がみられ、作曲者が「あーだ、こーだ」と楽譜の説明をすることが少なくなり、ずっと続けてきたレクチュアーの成果が垣間見られ嬉しく思っています。ひと月に1回のレッスンだけれど、コンサートに向けての仕上げに期待していることを次の報告で。

6月22日

近況報告

この頃、HPの更新をサボってません?という声が聞こえてきました。アレコレ何かやっている間に時間は経ってしまっていることを再確認。
次の仕事に向けての準備期間でした。
4月4日「詩と音楽の会」詩の選択会議。40編あまりの提出作品から4編を選び、今年は第2候補の作品に決定。発表コンサートは9月30日(月)上野文化会館小ホール。
4月25日 PTNA(全日本ピアノ指導者協会)の新曲課題曲の第2次審査。今年の応募作品は180曲。2月21日第1次審査(譜面審査)で40曲を選び実音審査となりました。
PTNA会員の演奏は誠意溢れるもので疲れることなく各級の作品合計10作品を選び、課題曲選定委員会に送りました。選ばれた作品は、いずれPTNAのコンペティションで弾かれ、清新な音が課題曲の仲間入りをすることでしょう。多くの子どもたちに弾かれることに期待しています。
5月16日。滋賀・守山市のスティマーザールでの作品コンサート、今年は10月26日(土)と決定し、その打ち合わせをやりました。
師の薫陶をいささかでも受けたとすれば、自分の力の及ぶ範囲で自作を実音で確認することです。ホームコンサートのスタイルで続けてきて、いろいろ勉強させてもらいました。
全く利害関係なく、参加してくれるメンバーに感謝。また新しい体験ができそうでワクワクです。以上4月、5月の近況でした。

「瑞穂の会」演奏会のお知らせ

 4月14日、京都府民ホール「アルティ」で拙曲、白川淑詩「京都春宵」が歌われます。
 日本歌曲の研究者、塚田佳男氏の監修により、「瑞穂の会」の皆さんが演奏します。
 日本歌曲の定番ではない作品の中で「京ことば」歌曲がどう表現され、どう聴かれるのか関心の持てる演奏会です。
 京都在住のお弟子さんの感想を楽しみにしています。

(瑞穂の会 - http://mizuhonokai.wakwak.info/)
(瑞穂の会が奏でる日本のこころ「春の京都にうたう」 - http://mizuhonokai.blog.fc2.com/blog-entry-19.html)

稲川榮一 退任記念演奏会について

 サプライズ!コンサートでした。30本余りのチューバによる咆哮は芸大奏楽堂を揺るがせたのです。
 3月17日、稲川榮一さんの退任記念演奏会終盤の情景です。ステージいっぱい、いやステージ下までの管楽器奏者たちに囲まれた彼の仕事の厚さ、人柄を証明するものでした。この場で拙作をとりあげてくれたことに感謝。1998年、ユーフォ・チューバアンサンブルのための編曲版の初演を東京で行って以来のもので、今回もバリトンの中西勝之さんが熱演してくれました。中西さんは一回りも二回りも芸域をひろげ、話の主人公「熊やん」を表情豊かに演じてくれました。
 またひとつ作品がひとり歩きを始め、わが子を旅に送り出す気分になっています。演奏会は稲川さんのチューバ・ソロ、彼の手になる編曲作品が演奏されましたが、R.ワグナー作品はもとよりG.プッチーニ作品ではその叙情性を損なうことなくウィンド・オーケストラで歌い上げる手腕に脱帽でした。ソロ、編曲、指揮と年齢を重ねるごとに底辺を広げて行く音楽生活に拍手です。アンコールでのC.タイケの「旧友」マーチはその昔、中学生のころ聴いた京都の某中学校の小編成ながらの見事な演奏を思い出していました。
 4月からは公務より解放された稲川さんがどのような方向を目指して歩むのか、関心をもって見守りたいと思います。
稲川栄一さん、オツカレさま、そしてアリガトウの感謝を!   2013-3-19

稲川榮一 退任記念演奏会のお知らせ

以下、パンフレットの情報です。詳しくはパンフレットをご覧ください。

2013年3月17日(日) 開場 14:30 開演 15:00
東京藝術大学奏楽堂 大学構内
入場無料(要整理券)当日13:30より音楽学部守衛所で配布
※定員(1100名)になり次第締め切りとさせていただきます。
全席自由(一部ご利用できない席がございますので、予めご了承ください)

Program

□嵐野英彦(編曲/円能寺博行):モノ・オペラ『おまん・こわい』 ~上方漫才「まんじゅうこわい」より~
指揮:稲川榮一、バリトン独唱:中西勝之、演奏:ユーフォニアム・チューバアンサンブル(在学生・OB・OGによるアンサンブル)

□C.M.サリエッティ:コンチェルティッシモ
指揮:松原勝也、チューバ独奏:稲川榮一、演奏:フリッツ・メモリアル・ウィンド・オーケストラ(在学生・OB・OGによる吹奏楽)

□R.ワーグナー(編曲/稲川榮一):ニーベルングの指環より
指揮:稲川榮一、演奏:ユーフォニアム・チューバアンサンブルとフリッツ・メモリアル・ウィンド・オーケストラ



※スケジュール・曲目・出演者等は都合により変更となる場合もありますので、ご了承ください。

(画像をクリックすると大きな画像を開きます)
稲川榮一退任記念演奏会パンフレット表
稲川榮一退任記念演奏会パンフレット裏

拙作演奏のご報告を2件

 1月16日。東京芸術大学音楽学部第2ホール。チューバ-麻生雄基さん、ピアノ-新居由佳梨さん。麻生さんの師、稲川榮一さんの演奏以来、長い間お蔵になっていた作品が陽のめを見ました。若さの謗りは免れませんが、演奏者二人の熱演によりみごとに甦りました。当日は先約(京都・山科、滋賀・守山のレッスン)があったので実音は聴けなかったので残念ですが、友人の撮ってくれたDVDで楽しく自作が聴けました。現在の旋法技法による作品(DAURMANASYA、NHOZE-GAHMON)の原点となった作品なのである種の感慨がありました。
 稲川さん、麻生さん、新居さんありがとう。

Youtubeで見る(http://youtu.be/8jliF_aZtgc)

 1月18日。京都押小路通富小路にある高校の旧友、中川總七郎氏宅での「京ことば・こんさあと」。伝統的な京町家をリフォームしたサロンが会場。40人程で満杯というキャパシティーで演奏者と聞き手が「音」を共有できるすばらしい一刻でした。之はお勝手(台所)という空間は吹き抜けで、それを活かしたリフォームは微妙な残響があり、歌唱には理想的なものでした。日々関西語で生活している女性トリオ、メゾソプラノの佐野晴美さん、ピアノの稲田万里子さん、朗読の悠木風子さん、それぞれの個性がよくアンサンブルしていて「京ことば」を満喫しました。
 だんだん壊れて行く「京ことば」を音にすることで後に繋げたいと思っています。
 プログラムは京都の詩人、白川 淑さんの作品によるものを中心としました。語尾の細やかなニュアンスをよく捉えた表現に改めて男性の使うそれとは異なるものを再認識でき、今後の創作、更に精進せねばと思った次第。
 中川さんはじめ、女性トリオ、サロン一杯に来て下さった聴き手の皆さんに感謝。
 2月は作曲に時間をあてます。
 3月は東京芸術大学奏楽堂でモノ・オペラ「おまん・こわい」が演奏されます。

謹 賀 新 年

 今年もささやかにお知らせやご報告を載せますので、どうぞよろしく。
 先ずご報告。昨年暮れの福岡でのコンサートはホール満杯の盛況裡で了えました。
 コンサートの全体像も把握しないまゝ仕事をしましたが、音楽祭と銘うったいくつかのステージのトリに収まってました。
 今回は郷土芸能の横瀬神楽講、いくつかのコーラスグループ(総勢80名余)を軸として男声ソロ二人、テノールの湯川 晃さん、バスの畠山 茂さん、東京芸術大学の学生による、金管五重奏の演奏。語りが関根和江さん、指揮は稲川榮一さんでした。数多くある「天の岩戸」伝説による音楽劇となりました。今回の仕事で何か惹かれるものがあったのは地名-京都郡と書いて「みやこぐん」、また近くには東北の修験場羽黒山と双璧といわれている英彦山「ひこさん」に依るものかも知れません。
 京都生まれの英彦の仕事という訳で…。


(画像をクリックするとPDFを開きます)
平成24年度 第7回 みやこ町愛郷音楽祭パンフレット表平成24年度 第7回 みやこ町愛郷音楽祭パンフレット裏

 お知らせを2つばかり。昨年暮れのコンサート指導者、稲川榮一さんのお弟子さんが拙作を演奏します。お弟子さんの名前は麻生雄基さんで現在、東京芸術大学大学院生です。
 修了演奏会(2013年1月16日東京芸大)で演奏されるのは「テューバとピアノのためのソナチネ」(1971)で、稲川榮一さんが初演したもので、時間を経て師弟で演奏されることにある感慨があります。

(画像をクリックすると大きな画像を開きます)
チューバ修士リサイタルパンフレット

 もうひとつも稲川榮一さんがらみのコンサート。彼もこの3月で芸大を退官しますがその記念コンサートでも拙作を演奏します。
 作品は落語ブッファ「おまん・こわい」(1984)で彼の指導する低音金管楽器群アンサンブル用に編曲(円能寺 博行)されたもので1998年演奏しました。バリトン・ソロは中西勝之さんです。
 稲川さんとのつき合いは彼の大学入試時のソルフェージュのレッスンに始まり、大学在学中は私の師の著書(音楽基礎技法)の講読指導へと繋がって以来の長いものです。
 彼の長い在独中は中断しましたが、帰国後はその空白を埋めるのに充分な交流が続き今回、3回のコンサートで大きな成果を挙げようとしています。彼の温かい志に感謝です。
 退官後も健康に留意し、マイペースで活躍してくれることを願っています。2月は冬眠の予定です。

京ことば・こんさあと

京都の町家でのサロン・コンサート。

曲目
  • 舞玉
  • はんなり・はなあかり
  • 京おんな
  • 京のわらべうた 他
出演者
  • メゾ・ソプラノ 佐野晴美
  • ピアノ 稲田万里子
  • 朗読 悠木風子
日時
2013年1月18日(金) 14:00開場 14:30開演
場所
京都府中京区押小路通富小路東入ル橘町626
中川總七郎氏宅

過去のお知らせ